2012年11月12日月曜日

唐津の海とライオンコーヒー シーサイドカフェ・ジャミン

「玄界灘をゆりかごに」のフレーズで始まる唐津くんちのお囃子。
 唐津っ子は、荒々しく雄々しい玄界灘を見て育ってきた。だからかもしれないが、往々にして、感情の起伏が激しく(あるいは感情表現豊かで)、喧嘩っ早く(あるいは正義感に溢れ)、大声で(あるいは滑舌が良く)、宵越しの金は残さないような人間が多い。ちなみに私は泳ぎが下手な 分、気性は幾分柔らかいのではないかと思っている。




ともかく、海を見て血が騒がないような唐津っ子はいない。私も福岡空港から唐津に帰る道すがら、唐津の海が視界に入った途端、心がざわざわするような気持ちになる。

私が一番好きな海岸線は、福岡県の糸島から佐賀県の浜崎にかけて続く鹿家(しかか)の浜。次に好きなのが浜崎から西に10キロ位走ったところにある湊(みなと)。そして湊を海岸線沿いに北上し、その先端にある七ツ釜である。




陽光輝く初秋に息子と姪と母とで七ツ釜を訪れた。息子と姪は同じ年に生まれ、まるで双子のように仲が良い。




玄武岩が玄界灘の荒波によって歳月と共に次第に浸食され、海食洞といういくつもの穴ができ、七ツ釜となった。七ツ釜と言われるが、実際には七つ以上の穴が存在する。




七ツ釜の近くにある岸壁で、荒波と戯れる。

波が引いては岸壁に近づき、




波が来ては岸壁から離れる、




そんなことを繰り返しながら、子供たちは海の優しさや怖さを肌で学んでいくのだろう。

七ツ釜で遊んだ後、湊に立ち寄った。地元民だけなく、ここを訪れる日本国中のサーファー達の憩いの場所で休憩するためだ。もともとは佐賀市内で同名の店をしていたサーフィン好きのオーナーが、ちょうど10年前、海を見ながら余生を過ごしたいと、九州サーフィンのメッカ・立神岩を眺める海岸際に店を移転した。というか、半年かけて自前で建ててしまった。




店の広い敷地にはスケートパークがあり、スケートボーダーやBMXの競技者なども訪れる。地元ミュージシャンのライブも定期的に催されており、常に「何か面白いことがある」場所である。




ここの人気メニューは通販もしている4日間かけて作る手作りカレー。そして数日前に予約すれば炭から準備してくれるバーベキュー。「浜で遊びたい!」と言う子供たちと「コーヒーでも飲んで休みたい!」と言う大人たちの折衷案として、海を臨む当店のテラスで温かい飲み物を飲むことにした。




海から吹き上げる風はかなり秋の冷たさだ。温かいライオンコーヒーとキャラメルドリンクが美味しい。テラスには大きなブランコもある。




店にいた家族連れがおもむろにスケートパークでBMXの練習をし始めた。お父さんと、おそらく10歳そこらの男の子だ。子供たちが釘付けになり、ジャンプにいちいち拍手をする。




オマケに私のiPhoneを使ってこんな動画まで撮ってしまった。




その後、子供たちとの約束通り、近くの幸多里(こうたり)の浜に行った。昔は海ガメが産卵に来るほど美しい海だったという。子供たちは波の動きに合わせて、駆け出したり後ずさりしたり、1時間位飽きずに遊んだ。




こんなことを二人そろって無邪気に楽しめるのも、あと2,3年位だろうか。子供たちの姿が眩しくて、少し切なくなる。そんなことを知ってか知らずか、子供たちは一瞬一瞬をキラキラと楽しんでいる。


次の帰省前は忘れずにバーベキューの予約をしようね。


ごちそうさまでした!


Sea Side Cafe Jammin'
佐賀県唐津市湊町4703-1
TEL:0955-51-7070
http://jammin.jimdo.com/


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