2012年12月18日火曜日

紙に包まれた極上の鶏肉を味わいつつ、友の門出を祝う Hillman Restaurant

タンジョンパガーにあるシンガポールのランドマーク的HDB(住宅開発庁)フラット(日本で言うところの公団マンション)、Pinnacle@Duxton。1963年築の古いHDBフラット2棟を取り壊し、4年の工事期間をかけて竣工したのが2009年。HDB史上最も高い50階建てのビルの屋上にはスカイガーデンがあり、一般開放もしている。

その再開発前に建っていた古いHDBフラットと共に歴史を歩んだのが、広東風土鍋料理で知られるHillman Restaurantだ。1930年代に中国・広東省から移住し屋台などを営んでいた夫婦が、戦中戦後の苦難を乗り越え、タンジョンパガーで当時新築だったこのHDBに当店を開業。9人の子供たちを育てながら切り盛りし、店は大繁盛した。

その味は3代目に受け継がれ、再開発を受けて2003年にMRTファラーパーク駅近くのキッチナーロードに移転した。




年代もののショップハウスが立ち並ぶ通りに映える紫色の看板。




日本語でヒルマンレストランと表示されている。下に(ペーパーチキン)とも。

当店は日本の経済成長華やかかりし頃から、舌の肥えた日本人駐在員によって口コミで広められ、今では在星日本人コミュニティで知らない人はいないというほどの認知度を誇る。店自体も、看板やメニューにきちんとした日本語表記を付けるなど、日本人向けの対応を怠っていない。

ちなみに当店はパシールパンジャンに支店があり、その名をManhill Restaurantという。なぜHillとmanの配置を逆にしたのかは謎だ。

実はここで、こちらもシンガポールのツイッターコミュニティで知らない人はいないというほどの認知度を誇る、「すうさん(概念実証機)」の本帰国前送別会が開かれた。




送別会をダシにした、ペーパーチキンを食べる会でもある(笑。
看板にもあるように、当店は日本人には土鍋料理よりは鶏料理メニューの一つである「ペーパーチキン」で知られている。

この会の主催者であるヘビーな常連氏が、「もうメニューさえ持ってきてくれないんですよ」と言いながら、ソラで注文した料理の数々が出てきた。




タイガービールで乾杯し、まずはレタス・・・。




もちろんレタスだけではない。のっけから、「高すぎて大抵日本人しか注文しない(主催者談)」という、フカヒレ入りスクランブルエッグ(小$40、中$60、大$80)が登場した。




こうやって新鮮なレタスに包んで食べる。シャキシャキした歯ごたえと、柔らかいスクランブルエッグのコンビネーションが最高だ。




この模範例のように、一口で食べる。




中国名を「双喜豆腐」という、とても縁起の良いハッピー豆腐(小$14 中$22 大$30)。なめらかな豆腐に土鍋風のあんがかかった、人気の一品だ。




見た目はタレの乗っていないたこ焼きのようだが、これはソトンボール、あるいはイカボール(小$14 中$22 大$30)という。これをつまみにビールが進む。

そして意外にも美味しかったのが、このシャキシャキのもやし炒め(小$9 中$14 大$18)。 塩と中華だしのシンプルな味で、家でも再現できそうな気がした。




真打の登場。




このペーパーチキン(5本$10 10本$20 15本$30 20本$40)は、骨を抜いた鶏肉を、醤油、紹興酒、ごま油などで作った秘伝のタレに漬けこみ、パラフィン紙の袋に包んで揚げたものだ。来星時にこの味に惚れ込んだフランス料理界の権威ポール・ボキューズ氏が「このペーパーチキンにミシュラン3ツ星を進呈する」と言ったとか。




美味しいものは食べる前にスマホで写真を撮るのが、SNSに慣れ親しんだ者達の礼儀である。




パラフィン紙を破った途端、 焦がし醤油のようなごま油のような、何とも食欲をそそる香りが立ち昇る。肉汁をたたえた柔らかな鶏肉が顔を出す。もう箸なんか使っていられない。両手を使ってムシャムシャとかぶりつく。




殻を捨てるのがもどかしいくらいだ。




そしてペーパーチキンは、一つ減り、二つ減り・・・




 「最後の一つはもちろんすうさんに」という配慮をした者はいただろうか。




女の子達にとってデザートはもちろん別腹だ。この夜は思いがけず、大学院時代のクラスメイトで、偶然にも同時期にシンガポールに滞在している、ママ友でしかも共通の趣味を持つ親友が同席し(本当にお互い全く予期していなかった・・・)、噂のNinja Girlsの素敵なお嬢さんも参加されていた。女子みんなでボリューム満点の杏仁豆腐($4)を平らげた


ツイッターで何となく呟いていたら、友人が増え、それが色んな方向に広がっていった。すうさんは私がシンガポールで本格的につぶやき始めた頃から付かず離れず見守ってくれたツイ友の一人だ。その彼がシンガポールからいなくなるのは淋しいが、きっと日本でもマニアックなツイートで私を励ましてくれることだろう。

すうさん、またどこかでお会いしましょう。どうかお元気で!


ごちそうさまでした!


Hillman Restaurant
135 Kitchener Road
TEL: 6221-5073
http://hillmanrestaurant.com/    



0 件のコメント:

コメントを投稿