「エッフェル塔が嫌いなやつはエッフェル塔に行け。」
これは、建築当初パリの景観を損なうと塔を毛嫌いしていた作家ギ・ド・モーパッサンの言葉である。彼はこの建築物を唯一見なくて済むエッフェル塔そのものの1階でしばしば昼食をとっていたという。
「マリーナベイサンズを見たいやつは、マリーナベイサンズの対岸に行け。」
つまり、マリーナベイサンズの景観を堪能したい客人をマリーナベイサンズに連れて行ってはならない。その対岸にある、1-Altitude(ワンアルティチュード・ワンラッフルズプレイス)や、Zafferano(ザッフェラーノ・オーシャンファイナンシャルセンター)、そしてLantern Bar(ランタンバー・フラトンベイホテル)などに連れて行くべきなのだ。
夜10時以降クラブの雰囲気を楽しむならワンアルティチュード、本格イタリアンやワインを楽しむならザッフェラーノ、家族連れならランタンだと思う。
上海から出張でシンガポールを訪れた友人と一年ぶりに再会した。息子連れだったので、休日の昼下がり、ランタンで大人も子供も楽しめるカウチピクニックをすることにした。
エレベーターでルーフトップに上がると、マリーナベイサンズが眼前に。
プールを横切って、バーコーナーへ。
ランタンは基本的にホテルのプール併設のバーであり、食事もドリンクもサービスも大きく期待できない。しかも割高なので、行くとすれば景観を楽しみたい時に限る。しかもこのカウチでだらだらと、が最高なのである。
食事は軽食のみ。その中でもオーダーするメニューは大体決まっている。
和牛ミニバーガー。肉汁たっぷりで、食事メニューのなかでも最もイケる料理のひとつだ。
当たり外れの少ないサテ。
子供も大好きなカラマリ。ソースは、チリケチャップと、タルタルソースの2種類。
腹ペコ男子たちに春巻きを。
さて、ピクニックの始まり~! 靴を脱ぎましょう!
そこかしこにクリスマスの雰囲気が。そう、ここはとにかく雰囲気が良い。
ベリーたっぷりのマルガリータを注文してみた。若干甘すぎるかなという気がした。フローズンだと良かったかも。
気を取り直してここのシグニチャーカクテル、ランタンを。スイカジュースベースに、刻んだきゅうりが。今度は少し味が薄い。スイカもキュウリも両方水っぽいというか青臭い性質なので、組み合わせを考えた方がいいかもしれないなと思った。
カクテルの後はボトルをオーダー。
これは138ドル位のシャンペンだったかと思うが、普通のカクテルで20ドル程するため、6杯ほど飲むのであればこちらを注文しても結果としてはあまり変わらない。プロセッコだともう少し安かった。
ではでは、カンパーイ!
ちょっと残念だったのは、この値段にしてシャンペングラスがプラスティックであったこと。テーブル席は分からないが、カウチ席で出されたグラスはすべてプラスティックだった。おそらくプールサイドバーとして、割れた場合に客の足を傷つけないようにという配慮からだと思うが、何となく安っぽい感じが否めなかった。
カウチに寝そべりながら、この眺め。マリーナベイに浮かぶ白いボールは年越しイベント用のもの。この季節、シンガポール島内のショッピングモールなどでこのボールにマジックで願い事を書くコーナーが開設される。
赤道直下で見るクリスマスの飾り付けは、どこか実感が付いてこない。しかし北半球はもう冬。東京では初雪も観測されたらしい。
天井からはサテンのような光沢のある布の天蓋にシャンデリアとファンが。サハラ砂漠の果てに辿り着いたオアシスに天幕を張った上流階級のキャラバン隊(笑)のような気分だ。
とにかく、ここは1に雰囲気、2に雰囲気、3、4が無くて5に雰囲気、という店。期待は全て雰囲気に預けると良い。それで割と美味しい料理やカクテルにありつけたなら儲けものだ。朝は8時から、夜は遅くまで開いているので、先ほどご紹介したシグニチャーディッシュやサラダ、サンドウィッチなどの軽食で良ければ、ちょっと優雅な家族のブランチにぴったり。もちろん夜はムード満点のデートスポットに。私にとってはこれからもマリーナベイサンズの眺めを楽しみたい大切な客人を連れて行く場所だ。
ごちそうさまでした!
Lantern Bar
Rooftop at The Fullerton Bay Hotel
80 Collyer Quay
TEL: 6597-5299
http://www.fullertonbayhotel.com/
これは、建築当初パリの景観を損なうと塔を毛嫌いしていた作家ギ・ド・モーパッサンの言葉である。彼はこの建築物を唯一見なくて済むエッフェル塔そのものの1階でしばしば昼食をとっていたという。
「マリーナベイサンズを見たいやつは、マリーナベイサンズの対岸に行け。」
つまり、マリーナベイサンズの景観を堪能したい客人をマリーナベイサンズに連れて行ってはならない。その対岸にある、1-Altitude(ワンアルティチュード・ワンラッフルズプレイス)や、Zafferano(ザッフェラーノ・オーシャンファイナンシャルセンター)、そしてLantern Bar(ランタンバー・フラトンベイホテル)などに連れて行くべきなのだ。
夜10時以降クラブの雰囲気を楽しむならワンアルティチュード、本格イタリアンやワインを楽しむならザッフェラーノ、家族連れならランタンだと思う。
上海から出張でシンガポールを訪れた友人と一年ぶりに再会した。息子連れだったので、休日の昼下がり、ランタンで大人も子供も楽しめるカウチピクニックをすることにした。
エレベーターでルーフトップに上がると、マリーナベイサンズが眼前に。
プールを横切って、バーコーナーへ。
ランタンは基本的にホテルのプール併設のバーであり、食事もドリンクもサービスも大きく期待できない。しかも割高なので、行くとすれば景観を楽しみたい時に限る。しかもこのカウチでだらだらと、が最高なのである。
食事は軽食のみ。その中でもオーダーするメニューは大体決まっている。
和牛ミニバーガー。肉汁たっぷりで、食事メニューのなかでも最もイケる料理のひとつだ。
当たり外れの少ないサテ。
子供も大好きなカラマリ。ソースは、チリケチャップと、タルタルソースの2種類。
腹ペコ男子たちに春巻きを。
さて、ピクニックの始まり~! 靴を脱ぎましょう!
そこかしこにクリスマスの雰囲気が。そう、ここはとにかく雰囲気が良い。
ベリーたっぷりのマルガリータを注文してみた。若干甘すぎるかなという気がした。フローズンだと良かったかも。
気を取り直してここのシグニチャーカクテル、ランタンを。スイカジュースベースに、刻んだきゅうりが。今度は少し味が薄い。スイカもキュウリも両方水っぽいというか青臭い性質なので、組み合わせを考えた方がいいかもしれないなと思った。
カクテルの後はボトルをオーダー。
これは138ドル位のシャンペンだったかと思うが、普通のカクテルで20ドル程するため、6杯ほど飲むのであればこちらを注文しても結果としてはあまり変わらない。プロセッコだともう少し安かった。
ではでは、カンパーイ!
ちょっと残念だったのは、この値段にしてシャンペングラスがプラスティックであったこと。テーブル席は分からないが、カウチ席で出されたグラスはすべてプラスティックだった。おそらくプールサイドバーとして、割れた場合に客の足を傷つけないようにという配慮からだと思うが、何となく安っぽい感じが否めなかった。
カウチに寝そべりながら、この眺め。マリーナベイに浮かぶ白いボールは年越しイベント用のもの。この季節、シンガポール島内のショッピングモールなどでこのボールにマジックで願い事を書くコーナーが開設される。
赤道直下で見るクリスマスの飾り付けは、どこか実感が付いてこない。しかし北半球はもう冬。東京では初雪も観測されたらしい。
天井からはサテンのような光沢のある布の天蓋にシャンデリアとファンが。サハラ砂漠の果てに辿り着いたオアシスに天幕を張った上流階級のキャラバン隊(笑)のような気分だ。
とにかく、ここは1に雰囲気、2に雰囲気、3、4が無くて5に雰囲気、という店。期待は全て雰囲気に預けると良い。それで割と美味しい料理やカクテルにありつけたなら儲けものだ。朝は8時から、夜は遅くまで開いているので、先ほどご紹介したシグニチャーディッシュやサラダ、サンドウィッチなどの軽食で良ければ、ちょっと優雅な家族のブランチにぴったり。もちろん夜はムード満点のデートスポットに。私にとってはこれからもマリーナベイサンズの眺めを楽しみたい大切な客人を連れて行く場所だ。
ごちそうさまでした!
Lantern Bar
Rooftop at The Fullerton Bay Hotel
80 Collyer Quay
TEL: 6597-5299
http://www.fullertonbayhotel.com/
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