この店には窓が無い。外を囲む重厚な壁と、「つくね 一期」という看板が頭上にかかっているだけだ。
近所に住んでいた頃、看板が無性に気になって息子と恐る恐る入り、「ザ・居酒屋」的な店内に良い意味で拍子抜けした思い出がある(つくねを出す高級会員制クラブだったらどうしようと思っていた)。まさに勇気を出して大正解、一期一会に感謝。
さらに一期一会なのが、やはりツイッターで私の挙動をこの数年間見守ってくれた(笑)、シンガポール日本人コミュニティの大御所ディープさん、すーさんの送別会で幹事を務めていただいたdasさんと、年末にこの店で初めてオフ会をする流れになったということだ。
実はその数日前にすーさんの送別会でお二人に初対面していたのだが、私はディープさんが来ていることを全く知らなかった。後で何人かに「ディープさんいらっしゃってましたよ」と言われ、「え!ウソ~」、となり、当日一期でお会いして、さらに「え!ウソ~」となった(笑。
ディープさんとdasさんの後姿をぼんやりとご紹介。
私はこの店が大好きなのだが、その理由は、日本らしい仕事の細やかさだ。例えばこれ。こんなに気を使った爪楊枝のプレゼンテーションは、日本でもなかなかお目にかかれない。
お二人にオーダーを任されたので、適当に注文していく。まずはパリパリの鶏皮が入ったシーザーサラダ。
そして、当店の名物、月見つくねを。
少し甘目のタレののった歯ごたえ良いつくねを、この半熟たまごにたっぷりとつけて食べる。これを注文しないと、一期に来た気がしない。
お好み焼き風つくねも必ず注文する一品だ。
つくねに梅としそがのった梅しそつくねはビールが進んだ後でもさっぱりといただける。
そしてマストオーダーの銀杏。良い感じに塩が効いている。
女性ゆえ、大豆イソフラボンの適度な摂取のために、揚げ出し豆腐を。
お漬物も種類が豊富で嬉しい。このカリカリ、ポリポリが止まらない。
シメは鶏スープで。
今回はみんなで最初から最後までビールをいただいたが、次はボトルで焼酎をいただきたい。
トイレに行く際に必ず通り過ぎる当店の食器のコレクションはつい立ち止まって見てしまう。
オフ会のお二人とはほぼ初めて会ったのに、ツイッターでお互いの近況を共有していただけに、まるで旧友と友情を温めるような楽しい夜になった。
来年もきっと色んな出会いがあると思うが、これまでに出会った方々との一期一会も大事にしていきたい、そんな思いを新たにした夜だった。
ディープさん、dasさん、楽しい夜をありがとうございました。
ごちそうさまでした!
つくね一期
399 River Valley Road
TEL: 67361340
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
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