10月末にプラザシンガプーラのアトリウムにオープンしたばかりの塚田農場シンガポール店。
オープン直前のお披露目会に参加した。
当店は現在日本国内に飲食店128店舗を運営する株式会社エー・ピーカンパニーの海外進出1号店だ。エー・ピーカンパニーといえば、自社で養鶏場や牧場を運営する生産者直結の事業スタイルと、高い顧客リピート率を誇るユニークな接客方法で知られる。
塚田農場は、そもそもエー・ピーカンパニーが宮崎県に建設した自社養鶏場の名前。米山社長の著書に経緯が詳しく書いてあるが、塚田農場の代名詞にもなっている「地鶏の炭火焼き」も、養鶏場の運営も、約6年前に完全スクラッチから始めた正真正銘のベンチャーだ。それが今では飲食店だけでなく、生産者や地方自治体からユニークなビジネスモデルとして注目されている。
日本の塚田農場に行ったことがある。女性スタッフは浴衣をモチーフにしたかわいらしいユニフォームのいでたち。スタッフは対話を通してさりげなく、その客が初めてなのかリピーターなのか、どこから来たのか、などの顧客分析を行う(こういうことも社長の著書に詳しく書いてある)。そして与えられた自己裁量の範囲内で、食べ残しの炭火焼きがあればそれを焼き飯にアレンジしたり、ちょっとしたオマケのデザートを出したりと、それぞれの客に「あなただけよ」的な親密なサービスを提供する。
リピート率の高さの理由の一つが、ビジネスマンの出世欲をくすぐる「名刺」システム。初来店時にもらう「名刺」の肩書きが来店数を経るごとに上がっていくのだ。最初は係長あたりから始まり、最後は社長とか会長とかになる。中間管理職あたりにまで昇進すると、思わず取締役レベルになりたいと来店を重ねてしまいそうだ。
シンガポール進出にあたってのマネジメントの悩みどころは、地鶏が売りの塚田農場で、彼らの品質基準に適した地鶏が地元でも手配できるかというところだっただろう。現在日本から鶏肉の輸入が禁じられているという経緯もあるが、新鮮な地鶏を提供するためには、いずれにせよ日本でなく地元に供給源を求めなければならない。今後2号店、3号店と増えていけば、会社のポリシーとしてマレーシアに自社養鶏場を設立するだろうと考えられるが、ひとまずは目の前の問題をクリアすることが必要だ。そしてもちろん、地元の舌に合ったメニュー作りも考えなければならない。
そのため、シンガポール店のメニュー構成は、日本とはかなり違う。20代以上のヘルスコンシャスなシンガポーリアンの女性を対象に、鶏コラーゲンがぷるっぷるのシンガポールオリジナル「美人鍋」を開発、これを全面に出したメニュー構成にした。
美人鍋には自社養鶏場で育てた「みやざき地頭鶏(じとっこ)」のガラを8時間以上煮込んだ煮凝りを使う。これだと塚田農場自慢の高品質の地鶏の味をシンガポールでも提供できる。
それに、地元の鶏のミンチや野菜、エビなどの海の幸山の幸。
鍋に入れた煮凝りが溶け、沸騰したところで、これらの食材を投入。
食べてみたら実に美味しかった。鶏の旨みが凝縮された濃厚スープなのにあっさりしてくどさがなく、さらに食材の旨み成分も追加され、期待を遥かに超える美味しさ。仲間たちと、来星中の米山社長はじめマネジメントの方々に、「このメニューは日本に逆輸入すべきです!」と、声をそろえてお伝えした。
またシメの細い卵麺が美味しい。ちなみに麺は三種類から選べる。
塚田農場ならではのカタログのような分厚さはないが、やはり同じコンセプトのお品書きである。
そして、日本でも名物のチキン南蛮。
仲間たちと「なーにこれおいしいー!」と絶賛したボリューム満点の肉巻きおにぎり。中の具は選べる。
そして、出ました!塚田農場スタッフプレゼンツ親密サービス。ローカルスタッフが、ハート型にした海苔の佃煮を出し、「フロームボトムオブマイハート」と! 初日だから緊張しただろうなと思い、みんなで拍手で応えた。
ところで、なぜここのスタッフは日本と同じ浴衣調のユニフォームを着ていないのだろうか。それは、①日本よりもスタッフの年齢が平均的に高い、②多様な宗教や文化に対応するため、だそうだ。
プリンも美味しい。こだわりの卵を使っている。
そして名刺も登場! シンガポールでは「アシスタントマネージャー」から始まる。
ローカルだけでなく、日本人も満足する味とサービス。色んな意味で「塚田スタイル」がシンガポールに移植できるのか心配だったが、それはほぼ払しょくされた感じだ。後はプラザシンガプーラの新館という未知数のショッピングモールに、どれだけ恒常的に人を呼び込めるか。
次はお昼に煮込みラーメンを食べに行こう。
ごちそうさまでした!
オープン直前のお披露目会に参加した。
当店は現在日本国内に飲食店128店舗を運営する株式会社エー・ピーカンパニーの海外進出1号店だ。エー・ピーカンパニーといえば、自社で養鶏場や牧場を運営する生産者直結の事業スタイルと、高い顧客リピート率を誇るユニークな接客方法で知られる。
塚田農場は、そもそもエー・ピーカンパニーが宮崎県に建設した自社養鶏場の名前。米山社長の著書に経緯が詳しく書いてあるが、塚田農場の代名詞にもなっている「地鶏の炭火焼き」も、養鶏場の運営も、約6年前に完全スクラッチから始めた正真正銘のベンチャーだ。それが今では飲食店だけでなく、生産者や地方自治体からユニークなビジネスモデルとして注目されている。
日本の塚田農場に行ったことがある。女性スタッフは浴衣をモチーフにしたかわいらしいユニフォームのいでたち。スタッフは対話を通してさりげなく、その客が初めてなのかリピーターなのか、どこから来たのか、などの顧客分析を行う(こういうことも社長の著書に詳しく書いてある)。そして与えられた自己裁量の範囲内で、食べ残しの炭火焼きがあればそれを焼き飯にアレンジしたり、ちょっとしたオマケのデザートを出したりと、それぞれの客に「あなただけよ」的な親密なサービスを提供する。
リピート率の高さの理由の一つが、ビジネスマンの出世欲をくすぐる「名刺」システム。初来店時にもらう「名刺」の肩書きが来店数を経るごとに上がっていくのだ。最初は係長あたりから始まり、最後は社長とか会長とかになる。中間管理職あたりにまで昇進すると、思わず取締役レベルになりたいと来店を重ねてしまいそうだ。
シンガポール進出にあたってのマネジメントの悩みどころは、地鶏が売りの塚田農場で、彼らの品質基準に適した地鶏が地元でも手配できるかというところだっただろう。現在日本から鶏肉の輸入が禁じられているという経緯もあるが、新鮮な地鶏を提供するためには、いずれにせよ日本でなく地元に供給源を求めなければならない。今後2号店、3号店と増えていけば、会社のポリシーとしてマレーシアに自社養鶏場を設立するだろうと考えられるが、ひとまずは目の前の問題をクリアすることが必要だ。そしてもちろん、地元の舌に合ったメニュー作りも考えなければならない。
そのため、シンガポール店のメニュー構成は、日本とはかなり違う。20代以上のヘルスコンシャスなシンガポーリアンの女性を対象に、鶏コラーゲンがぷるっぷるのシンガポールオリジナル「美人鍋」を開発、これを全面に出したメニュー構成にした。
美人鍋には自社養鶏場で育てた「みやざき地頭鶏(じとっこ)」のガラを8時間以上煮込んだ煮凝りを使う。これだと塚田農場自慢の高品質の地鶏の味をシンガポールでも提供できる。
それに、地元の鶏のミンチや野菜、エビなどの海の幸山の幸。
鍋に入れた煮凝りが溶け、沸騰したところで、これらの食材を投入。
食べてみたら実に美味しかった。鶏の旨みが凝縮された濃厚スープなのにあっさりしてくどさがなく、さらに食材の旨み成分も追加され、期待を遥かに超える美味しさ。仲間たちと、来星中の米山社長はじめマネジメントの方々に、「このメニューは日本に逆輸入すべきです!」と、声をそろえてお伝えした。
またシメの細い卵麺が美味しい。ちなみに麺は三種類から選べる。
塚田農場ならではのカタログのような分厚さはないが、やはり同じコンセプトのお品書きである。
そして、日本でも名物のチキン南蛮。
仲間たちと「なーにこれおいしいー!」と絶賛したボリューム満点の肉巻きおにぎり。中の具は選べる。
そして、出ました!塚田農場スタッフプレゼンツ親密サービス。ローカルスタッフが、ハート型にした海苔の佃煮を出し、「フロームボトムオブマイハート」と! 初日だから緊張しただろうなと思い、みんなで拍手で応えた。
ところで、なぜここのスタッフは日本と同じ浴衣調のユニフォームを着ていないのだろうか。それは、①日本よりもスタッフの年齢が平均的に高い、②多様な宗教や文化に対応するため、だそうだ。
プリンも美味しい。こだわりの卵を使っている。
そして名刺も登場! シンガポールでは「アシスタントマネージャー」から始まる。
ローカルだけでなく、日本人も満足する味とサービス。色んな意味で「塚田スタイル」がシンガポールに移植できるのか心配だったが、それはほぼ払しょくされた感じだ。後はプラザシンガプーラの新館という未知数のショッピングモールに、どれだけ恒常的に人を呼び込めるか。
次はお昼に煮込みラーメンを食べに行こう。
ごちそうさまでした!
塚田農場シンガポール店
#03-81 The Atrium@Orchard, 60B Orchard Road, Singapore 238891
TEL: +65-6336-5003
TEL: +65-6336-5003
少しは美人になれたかしら・・・(#^.^#)
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